全日本学生弁論大会
 

拓殖大学雄弁会

拓殖大学雄弁会は、拓殖大学の前身である台湾協会学校が設立された5年後の1905年に、「言論部」として産声を上げた、歴史と伝統を誇る学内最古の学生団体の一つです。設立以来、幾度の名称変更を経て1954年に「雄弁会」に改称されました。「雄弁会」に名称変更された理由について、当時の先輩は、以下のように語っております。

「『雄弁』には雄弁家という呼称がありますが、『弁論』は弁論家とはいいません。また当時、物事の核心や真実を一途に語るのが『雄弁』、理論を整然と語るのが『弁論』という考え方がありました。しかし、『弁論』は真実をつかまなくても技術で乗り越えられるという欠点があります。もちろん、かなりの議論を重ねた上での結論ですが、拓大は『雄弁』の方向性を重視し、物事の真実を追究したいと言うために『改称』したのです」

このような核心や真実を一途に語る「雄弁」の理想を追求することを活動の理念とし、その理想を追求する姿勢は途絶えることなく、現在も受け継がれています。

現在では週に2回の定例会が行われ、その活動内容として弁論とディベート、そして研究発表を中心に、自分の考えを他者へ伝え説得する力の向上を目指した活動を行っております。

さらに、「拓殖大学総長杯争奪全日本学生雄弁大会」という弁論大会を、毎年当会が主催で行っております。これは弁論という手段をもって活発な議論の空間を創造し、学内外の学生の啓発を促すためのものです。
いずれにしても、我々拓殖大学雄弁会は建学の精神たる「積極進取の気概とあらゆる民族から尊慕されるに値する教養と品格を具えた有為な人材の育成」に基づき日々演練し、会員各々の自己研鑽に励んでおります。